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第7回虐待防止のための研修会報告


 報告が大分遅れて申し訳ありません。6月10日(金)に筑波大学医学医療系ヒューマンケア科学専攻社会精神保健学准教授 森田展彰氏を講師としてお招きして、7回目となる虐待防止のための研修会を開催いたしました。
森田先生は前年度講師としてお招きした瀧村美保子氏ご推薦の方で、特に児童虐待の分野に精通された方とのことです。
 今回の研修会は特にワーク中心ということでさまざまなロールプレイやグループ討議を行いました。これまでの虐待防止研修では講義中心だったので新鮮な気持ちで研修会に望めたと思います。参加者はみな自分の仕事のあり方を振り返りながら、適切な支援や虐待について考える事が出来たと思います。
 講義の部分では、良い関係に役立つ「アイコ」の言葉と、できるだけやめたほうがいい「3つのキ(きけんな話し方)」がありました。利用者の方とコミュニケーションを取るにあたって基本的な態度だといえると思います。

☆良い関係に役立つ「アイコ」の言葉

 

◎ア・・・あいづち、あいての言葉のくりかえし
     相手の言うことを繰り返す。
◎イ・・・いいところをほめる
     相手のいいところをみつけて、賞賛や感謝の気持ちを伝える。
    (例)相談してきた勇気(ゆうき)や力をほめる。
◎コ・・・こころの声を表現する

☆関係をこわしてしまう「3つのキ(きけんな言葉)」

◎きんし(禁止)、否定、非難。
(例)「そんな風(ふう)に考えるべきじゃない」
◎きめつけ:一方的(いっぽうてき)な指示(しじ)
(例)「もっと君は前向(まえむ)きになるべきだ」
◎きつもん(詰問):問(と)い詰(つ)めること。
(例)「いったい何が問題だったの?」「どうしてそんなことになってしまったの?」

 特に「3つのキ」は無意識のうちにしてしまいがちなのでつねづね振り返るようにしたいと思います。

さて、講義途中で燃え尽き症候群についての解説があり、チェックリストが示されましたが

○こんな仕事、もうやめたいと思うことがある。
○1日の仕事が終わると「やっと終わった」と感じることがある。
○出勤前、職場に出るのが嫌になって, 家にいたいと思うことがある。
○仕事のために心にゆとりがなくなったと感じることがある。
○体も気持ちも疲れはてたと思うことがある。

 森田先生は上記のいずれも当てはまってしまうそうで…そんな状態にもかかわらず講義をお願いして更に燃え尽きを加速させてしまうような真似をしてすみません!その代わりしっかり勉強して日々の支援に活かしていきたいと思います。長時間の講義ありがとうございました。

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コメント: 2
  • #1

    瀧村 美保子 (日曜日, 24 7月 2016 10:38)

    虐待に係る臨床の第一人者である森田先生をお迎えした虐待防止研修会,無事実施されたことを聞き大変嬉しく感じています!実践的かつ効果的な助言を平易な言葉で具体的に伝えてくださる講師は,本当に稀であると感じているところです。また,こうした貴重な研修会が続いていることは,熱心かつ丁寧に企画調整される小河原先生を始めとしてスタッフの皆様方の真摯なご姿勢と人徳の賜物と存じます。今後も,援助者の皆様が日々穏やかに援助業務に勤しまれること,心からお祈りしております。瀧村拝

  • #2

    庄内 Webページ担当 小河原 (木曜日, 28 7月 2016 18:28)

    滝村様 コメントありがとうございます。
     滝村さんのおかげもありまして無事森田先生を講師としてお招きして研修会を開催-終了できました。いい研修会が出来て本当に感謝しております。
     虐待防止のための研修会は毎回とても充実した内容となり、職員としても効果が感じられているところです。これからも継続して開催していきたいと思います。
     滝村さんも昨年度お忙しい中研修講師をして頂きありがとうございました。こちらも研修の内容を活かして仕事に取り組んでいきたいと思います。小河原

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