12月3日(木)に「高齢知的障害者の支援」の研修会を開催しました。講師には独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設のぞみの園 施設事業局生活支援部生活支援課 もくれん寮・なでしこ寮寮長 小島 秀樹氏をお招きし、講義をして頂きました。
高齢知的障害者の方の特徴・傾向等、統計も交えて専門的な説明や、高齢知的障害者の方の支援のあり方についてお話がありました。
基本的に高齢となった知的障害者の方はより介護的な支援が避けられなくなるのですが、専門的な支援方法と並んで支援側がよりゆったりと落ち着いて対応することが大切というお話でした。また、環境や日課の見直し等で高齢化した方の生活状況が改善した例を紹介していただきました。
更に、認知症の方の状態や専門的な対応方法のお話しもして頂き、今後そのような方が増えて行くであろう状況の中、今後の支援について色々なヒントとなりました。
小島さんの説明をお伺いした結果、やはり基本に忠実な支援を地道に行っていくことの大切さを再確認することとなりました。時間に追われて利用者の方を急かしてしまいがちな自分たちの支援を再び反省いたしました。
さて、最後に根本問題の利用者の方々の高齢化による支援度(介護度)が施設全体として上がっていく中で、どうしても人手が足らなくなる状況についてはどうしたら良いか?ということについては、「解決策はない」との事でした。本来人手を増やすことによって解決するべきこの問題はやはり小手先の方法ではどうしようもないようです。今後の厚生労働省の支援費増額に期待をかけたいところです。
講師の小島秀樹さんにはお忙しい中長時間にわたって講義をしていただきありがとうございました
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